INTRODUCTION
Gallery OUT of PLACE は、2005年春にオープンし今年で4年目を迎えています。
内外で活躍する作家を定期的に紹介し、美術関係者のみならず一般のお客様に展覧会を楽しんでいただき、同時に質の高い作品を気軽に購入できるギャラリーを目指しております。
ギャラリーは奈良市中心部に位置し、2つの展示スペース、湿度温度調節のできる作品保管室、そしてゲストが宿泊できる部屋も用意しております。
私事、1992年から'99年までフランスで写真家として活動しておりました。その間に、ヨーロッパはもとより北米、中米、オーストラリア、アフリカ、アジア諸国を取材を兼ねて旅行いたしました。また2003年から約一年間パリでアートギャラリーの運営について研修をいたしました。現地でアートを取り巻く多くの人たちと知り合いながら、主に二つの問題意識を抱くようになりました。
一つは、それぞれの地域が持つ固有の魅力と、文化のグローバリゼーションがどう共存しうるのかという問題です。もう一つの問題は、欧米と比較してあまり進展の見ない日本のアーツマネージメントについてです。
Gallery OUT of PLACEではこの二つをキーポイントにして、今後のギャラリー運営を行いたいと考えております。新進気鋭の作家、あるいは実績はあってもまだ日本では知られていない作家を紹介し、彼等の新しい思潮と新鮮な表現力が、観る者の心に強いインパクトと豊かな時間をもたらしてくれればと考えております。
2005年から'06年にかけては、主にヨーロッパ、アメリカ、そして日本で現在活躍している作家たちを皆様に紹介して来ました。2007年からはアートフェア東京に出展し関西以外のお客様にも当ギャラリーの作家を直に御覧頂く機会を作っております。地道に展覧会とイヴェントを企画し続ける中で、異なる文化と個性が交流、融合し、新しいものが生まれる事を期待しています。ゆくゆくは、このギャラリーを拠点に多くのアーティストが世界に向けて発信して行って欲しいと願っています。
ギャラリー名は、エドワード・サイードの同名自叙伝が由来になっています。どこにも帰属意識のない者こそが、新しい道を作り、新しい価値観を創造出来るというサイードの考えを見習い、東京だけでなく地方からも芸術の裾野を広げていきたいと思っています。
代表 野村ヨシノリ