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Lucien Hervé
ルシアン・エルヴェ
french originally from Hungary
建築家ル・コルビュジエの建築作品を撮り続けた写真家として、フランスはもとより国際的にも名声の高いルシアン・エルウ"ェ。
彼の写真作品の魅力は、計算された冷徹な眼差しによって巨匠の建築作品を独自の構図で捉えている点にあるといえます。しかし彼の長い作家生活で制作された作品は、決して建築写真だけに終わるものではありません。それ以外の主題の写真にも、深いヒューマニズムに根ざした特異な才能がより繊細に表現されています。
1949年にクチュリエ神父を介してル・コルビュジエと知り合ったルシアン・エルヴェは、建築写真にまず彼の才能を発揮するようになります。ル・コルビュジエ以外にも、A・アアルト、M・ブロイヤー、O・ニーマイヤーなどの建築写真をインテリアデザインも含めて幅広く撮っています。ロシア構成主義的なトリミングと、人物を画面に配したフランス的ヒューマニズムの流れを踏襲した独特の作風は、半世紀を経た今も新鮮な造形感覚を観る者に感じさせます。
その後、同時代を生きた画家マチスやジャン・コクトーなどの芸術家達と親交を深め、彼等のポートレイトも数多く撮っています。またパリの自宅の窓から見える風景や人々を撮ったシリーズ "PSQF" や大胆な俯瞰や見上げの構図を駆使したエッフェル塔のシリーズには、都会生活の粋な感覚を強く喚起する作品がたくさん含まれています。
2000年にはパリ写真グランプリを受賞、2002年には大回顧展も催されました。同時に後進の育成に力を注ぐべく、2004 年”ルシアン・エルウ"ェ写真アワード”を創立しました。
2007年6月パリにて没す。享年96歳
■作家プロフィール
1910 ハンガリーに生まれる。本名ラズロ・エルカン。
1928 ウィーン大学で経済を学ぶ傍ら、美術学校でデッサンをはじめる。
1930 パリに移り住み、デザイナーとして働く。
1937 フランス国籍を取得。
1939 「Marianne」誌でルポ写真家として働く。
1941 レヂスタンス運動に関わり、ルシアン・エルヴェと名乗る事になる。
1947 再び「 Illustration」誌などで写真家として働く。
1949 クチュリエ神父と知り合い、彼を介してマルセイユに建設中であったLe Corbusierの
ユニテダビタシオンを撮影するように薦められる。
1950 現在の妻ジュディットと結婚。
1950-'65 ルシアンが共に仕事をした建築家には、A,Aalto, M.Breuer, 丹下健三, R.Neutra, O.Niemeyer,
A.Blomstedt, B.Zerfuss, J.Balladur, G.Candilis, Jean Prouveなどがいる。
1957 長男ダニエルが誕生。
1961 『今日の建築』誌取材のため、日本を含むアジアやアメリカ諸国を撮影する。
1965 ル・コルビュジエ死去
1966-'70 写真コラージュを数多く制作する。
1980-'94 数々の栄誉賞を受賞。
1993年以降 Galerie Camera obscuraにて個展多数
2000 パリ市写真グランプリを受賞。
2002 パリSully館において、大回顧展が開催される。
2004 ルシアン・エルヴェ写真賞の創設。
2007 6月パリにて没す。享年96歳
日本におけるsolo-show
2005 『 L.H 』 Gallery OUT of PLACE 奈良
2006 ルシアン・エルヴェ×ル・コルビュジエ—写真家と建築家の協奏— Galerie Taisei 東京
2006 gallery ヤマキファインアート 神戸